皆、カギは永久的に使えると思っている件について

コブクロの「永遠にともに」を結婚披露宴で歌った陣内智則が離婚したせいで、せっかくの結婚式向けの名曲だというのに、縁起が悪いという理由で今ではすっかり結婚式で歌われなくなってしまったそうだ。いやいや、「永遠にともに」を結婚式で使ってその後幸せになったカップルだってきっとたくさんいるはずなのに…と思うけれど、一度ついてしまったイメージを払しょくするのは難しいらしい。

確かに結婚式のときには「永遠にともに」の気持ちだったのかもしれないけれど、その気持ちを維持できるかどうかは誰にもわからない。高値の花だった奥さんを手に入れてもそうなのだから、もう軽々しくそんなことを口にできないというのもあるんだろう。

私はずっとカギって永久的に使えると思っていた。いや、そう思っていたのは私だけじゃないはずだ。私は去年建てたばかりの新築一戸建てに住んでいるが、今使っているカギは一生使うのだと勝手に思っていた。だけど実家の母親から、実家の家のカギが壊れたという話を聞いたとき、永久的に使えるものなんてないのだな、と思った。実家のマンションのカギは、私が産まれて数年後に引っ越してきて以来、ずっと使われていたものだ。その当時では最新のもので、値段もそれなりだったらしい。それでも壊れてしまうのだから、私の家のカギだっていつかは壊れるんだろう。

カギも人の心も、永久なものなんてないのだから、せめて毎日のメンテナンスを大切にしてなるべく長持ちさせるように、努力すべきなのだ。