キーケースを拾ったので交番へ届けました

key_case日曜日に家族で、近所のスーパーまで買い物に出かけました。そのスーパーは近所でも安いと評判のお店で、週末となると駐車場への入庫待ちの車で大渋滞。だから我が家では、いつも家族3人で、10分程の道のりを徒歩で向かいます。買い物を終えた帰り道、お酒や白菜など、重い荷物も家族で分担し、来た道とは1本違う道をのんびり歩いて帰っていました。子どもはふざけて、俯き加減で歩いていたのですが、その子どもが、帰り道の途中で黒いキーケースを拾いました。

キーケースの中には鍵が5本も付いていて、黒い表地は本革のようでした。男性用の割と高級なキーケースです。主人は落ちていた場所を見て、車で乗りつけてここで鍵を落とし、そのまままたクルマで行ってしまったのではないかと言います。確かにこの道は路上駐車しやすく、車で来たということに納得が行きます。民家の前やお店の前なら良かったのですが、ここは大きな団地の広場の前で、鍵の持ち主が思い当たることもありません。そこで私たちは、帰り道の途中にある、団地の外れの交番まで、そのキーケースを届けることにしました。

鍵を失くすというのは大変なことで、自転車の鍵ひとつ失くしても大騒ぎしたことがあります。こんな高そうなキーケースに収められた5本もの鍵。これを失くした人はさぞ困っているに違いありません。鍵を1本失くしたなら、該当の鍵穴を交換すればすむことですが、5本となると該当する鍵穴も5個です。費用だけじゃなく、鍵を交換する手間も大変です。キーケースを拾った道端から交番は直線で100メートルもないところなので、落とした人が落とした場所に気づいて、交番を訪ねてくれるといいのですが。

交番に届けて帰宅してから、鍵を道端に置いておいた方が良かったのではないか、私たちの善意は余計なことではなかったのか、少し心配になりました。

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